全ての生き物に暴力を加えず、
全ての生き物を悩まさず、
子を望まず、友をも必要としない。

 犀の角のごとくただひとりゆけ。


むさぼらず、虚言せず、渇求に負けず
虚飾せず、曇りと幻影を払え、
この世界の中でーーー拘るな。

 犀の角のごとくただひとりゆけ。


魚が水中で網を破り泳ぐように、
火がすでに焼いた場所に戻らぬように、
結び目を引き裂け。

 犀の角のごとくただひとりゆけ。


「スッタニバータ1章3  犀の角」から

スッタニパータ(パーリ語)は「スッタ」は「経」の意、「ニパータ」は「集まり」の意。
あわせて「経集」の意になる。
最古の原始仏典の一つで、パーリ語経典としてはお釈迦様の語った言葉にかなり近い形で残されていると言われています。


標題のことばは「サイの頭部にそそり立つ太い一本角のように、独りで自らの歩みを進めなさい」という意味です。
インドサイは群れではなく単独で行動することが知られていますので、「犀の(一本)角」という比喩表現は「孤独」を意味します。
このように仏教が孤独を勧める背景には「私たちの悩みは人間関係から起こる」との分析があります。
つまり、悩みを生み出す原因が「人のつながり」にあるのなら、そこから一時的に離れてみることが心の成長に必要ということです。
翻って「孤独を恐れるな」と諭している。





0125

雨音に
見える春が木の枝に

【まどか】









真珠 本日の逸品