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「海からの贈り物ー岩城真珠」 メールマガジン 007号
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2010年 6月 4日
「真珠の耳飾りの少女」
トレイシー・シュヴァリエ著・森下哲夫訳 白水社
17世紀を代表する画家としてオランダ人のヨハネス・フェルメールがいる。
著名であるにも拘らず、謎の多い画家であるフェルメールの作品は、疑問作も含めて30数点しか現存していない。
その作品群はどれもが写実的で、線密な空間構成と窓から差し込む光の質感がカンヴァスに登場する人物を生々しく浮かびあがらせる。オランダを代表するフェルメールの作品は人々の日常生活を描いた作品が多いのが特徴だ。
岩城が接したフェルメールの絵画はちょうど10作品。私の友人はその全作品を鑑賞する事を目的に世界の美術館を廻っていると言う。それほどまでに我々を魅了してやまないフェルメールの作品の中でも、描かれている少女の謎めいた雰囲気から「北方のモナリザ」とも呼ばれ人気の高い作品がある。
その、『真珠の耳飾りの少女』は、他の多くのフェルメール作品と異なり、描かれている少女に日常感や物語性がなく、無地の暗い背景に青い頭巾姿の上半身だけが描写されている。
44.5cm×39cmのカンヴァスに描かれた少女は、大きく目を開き、肩越しに振り向く、その半開きの唇からも何かを伝えようしているのか、言葉を飲み込んでいるのか?、観る者に問いかけをしているように感じる。
幾つかの美術館でも感じたことだが、フェルメールの絵画が展示されているその一角だけは明らかに空気の密度が違う。フェルメールの写実力は観る者を絵画の中に引き寄せる力があるのだ。
2000年に発表した小説『真珠の耳飾りの少女』(Girl With a Pearl Earring)は、それを原作に映画にもなり話題となった小説である。
舞台は1664年に始まる。オランダ西部の都市デルフトに暮らす裕福なフェルメール家を中心に、この一家の召し使いとして、フリートという控えめだが頭のいい少女が雇われたことで、さまざまな波紋がフェルメール家に生じていく。
召使フリートの芸術家としての才能を見抜いたフェルメールが、彼女の才能をより高めようとする一節がある。
「窓の外を見てごらん」「あの雲は何色だろう?」
「まあ、白でございます」
心持ち眉が持ち上がる。「そうかね?」
「それから灰色でしょうか。雪になるかもしれません」
「いいかねフリートや。お前ならもう少し何とかなるはずだよ。」
「あの野菜を思い出してごらん」
「あの野菜でございますか?」
「同じ白い野菜でも、別々にしていたじゃないか。蕪と玉葱、
あれは同じ白かね?」
突然、閃いた。
「いえ、ちがいます。蕪には緑が混じっていて、玉葱には黄色が」
「その通りだ。さあ、雲にはどんな色が見えるかね?」
「少し青いところがございます」
「それから・・・・黄色も。緑も見えます!」
旦那様が微笑む。
「雲に混じりけのない白はほとんど無いのだよ。
それなのにみな雲は白いと言う。」
フェルメールによって美的感覚の鋭さを認められ、絵の具の調合をまかされるようになるとフリートは主人と使用人の距離感を保ちながらも、主人への淡い思いを募らせ、ついに絵のモデルになる決意をする。
絶えず妊娠している嫉妬深い妻・カタリーナに発覚せぬよう絵を描きモデルを続ける二人はある瞬間、何かが足りないことに気づく。
フリートが先に気がつく。
「光の粒!・・・・」
「ほかの絵で旦那様が見る者の視線を捉えるために用いた光の粒・・・に気づいて、体に震えが走った。これで仕上がるだろう、そう思った」
しかし、それは召使として赦されない所為なのだった。その真珠の耳飾りこそが、嫉妬深いカタリーナの大切な持ち物だからだ。
真珠の反射する光の粒を求める画家の求めに応じて、耳朶に穴を開けたフリートは芸術に身を委ねながら少女から女性へ移り変わった。
小説を読み終えた後に、絵画の『真珠の耳飾りの少女』を再び観ると、昔の記憶が突然蘇った。
遠い昔、高校生時代に付き合ってた女の子との関係が気まずくなり、神宮の森を散歩中、わたしが背後から言葉を紡ごうとした瞬間、肩越しに振り向いた彼女の姿に見惚れて言葉を逸してしまった事があった。そうだ、確かにあった。
「僕は何を語ろうとしたのだろうか?」今も、甘酸っぱくも苦い思い出。
絵画の中の瞳と、記憶の中の当時の彼女の瞳が交錯して、無言で「何?」と今も問いかけてきている。
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今回は「ブラック&ゴールド」を特別価格でご紹介
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┏┏┏ 20年分の感謝を真珠の輝きに込めて
┏┏ 黒真珠とゴールド南洋真珠ネックレス特集 ┏
┏ ┏┏
スペシャルコレクション 厳選 1点限り ┏┏┏
___________________________┏┏┏┏
http://www.pearl.ne.jp/event/2010_premium_blackgold.html
http://www.pearl.ne.jp/formal_pearl_necklace/NB101DS0TI053112SV.html
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上質のタヒチアンパール(黒真珠)が入荷しました。
毎年この時期は、新しい浜あげ珠がお目見えする時期ですが、今年は少し遅れそうです。
そんな訳でもないのですが、南洋真珠のペンダントが大変お得です。
http://www.pearl.ne.jp/necklace/NMMIXPT1TI053104SV.html
真珠層の厚い「テリ」良い真珠の輝きは不思議です。
例えば黒真珠の「黒」は朝見るときの「黒」と夜見るときの「黒」が微妙に違う。例えばこちらのペンダントトップに使用している黒真珠は7色の輝きを持つピーコックカラーと呼ばれる黒真珠。↓↓
http://www.pearl.ne.jp/necklace/NB110PT0TI053107KN.html
今回は光の変化で色々の顔を持つゴールドとブラックの大粒真珠を破格値でご紹介します。
各々一点限りの商品になりますので、売約済みの際はご了承下さい。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
次回配信「Pearl Club」は、2010年6月21日(月)「夏至」の予定です。
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もっともっと多くの人に届けたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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「真珠の耳飾りの少女」
トレイシー・シュヴァリエ著・森下哲夫訳 白水社
17世紀を代表する画家としてオランダ人のヨハネス・フェルメールがいる。
著名であるにも拘らず、謎の多い画家であるフェルメールの作品は、疑問作も含めて30数点しか現存していない。
その作品群はどれもが写実的で、線密な空間構成と窓から差し込む光の質感がカンヴァスに登場する人物を生々しく浮かびあがらせる。オランダを代表するフェルメールの作品は人々の日常生活を描いた作品が多いのが特徴だ。
岩城が接したフェルメールの絵画はちょうど10作品。私の友人はその全作品を鑑賞する事を目的に世界の美術館を廻っていると言う。それほどまでに我々を魅了してやまないフェルメールの作品の中でも、描かれている少女の謎めいた雰囲気から「北方のモナリザ」とも呼ばれ人気の高い作品がある。
その、『真珠の耳飾りの少女』は、他の多くのフェルメール作品と異なり、描かれている少女に日常感や物語性がなく、無地の暗い背景に青い頭巾姿の上半身だけが描写されている。
44.5cm×39cmのカンヴァスに描かれた少女は、大きく目を開き、肩越しに振り向く、その半開きの唇からも何かを伝えようしているのか、言葉を飲み込んでいるのか?、観る者に問いかけをしているように感じる。
幾つかの美術館でも感じたことだが、フェルメールの絵画が展示されているその一角だけは明らかに空気の密度が違う。フェルメールの写実力は観る者を絵画の中に引き寄せる力があるのだ。
2000年に発表した小説『真珠の耳飾りの少女』(Girl With a Pearl Earring)は、それを原作に映画にもなり話題となった小説である。
舞台は1664年に始まる。オランダ西部の都市デルフトに暮らす裕福なフェルメール家を中心に、この一家の召し使いとして、フリートという控えめだが頭のいい少女が雇われたことで、さまざまな波紋がフェルメール家に生じていく。
召使フリートの芸術家としての才能を見抜いたフェルメールが、彼女の才能をより高めようとする一節がある。
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「まあ、白でございます」
心持ち眉が持ち上がる。「そうかね?」
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「あの野菜でございますか?」
「同じ白い野菜でも、別々にしていたじゃないか。蕪と玉葱、
あれは同じ白かね?」
突然、閃いた。
「いえ、ちがいます。蕪には緑が混じっていて、玉葱には黄色が」
「その通りだ。さあ、雲にはどんな色が見えるかね?」
「少し青いところがございます」
「それから・・・・黄色も。緑も見えます!」
旦那様が微笑む。
「雲に混じりけのない白はほとんど無いのだよ。
それなのにみな雲は白いと言う。」
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「光の粒!・・・・」
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毎年この時期は、新しい浜あげ珠がお目見えする時期ですが、今年は少し遅れそうです。
そんな訳でもないのですが、南洋真珠のペンダントが大変お得です。
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例えば黒真珠の「黒」は朝見るときの「黒」と夜見るときの「黒」が微妙に違う。例えばこちらのペンダントトップに使用している黒真珠は7色の輝きを持つピーコックカラーと呼ばれる黒真珠。↓↓
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今回は光の変化で色々の顔を持つゴールドとブラックの大粒真珠を破格値でご紹介します。
各々一点限りの商品になりますので、売約済みの際はご了承下さい。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
次回配信「Pearl Club」は、2010年6月21日(月)「夏至」の予定です。
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