「idol」ラテン度でイドラといいます。

人間には先入観や偏見の性質があり、その性質をイドラと表現してます。
偶像とか幻影と翻訳されます。
現代のアイドルはファンたちの理想像として偶像化された存在なのです。

イドラもアイドルも対象を正しく見ず、自分で偶像化している。
人は如何に気を付けていても4つのイドラによって、本当の真実を見逃してしまう傾向がある。

〇種族のイドラ
人間が本来、自然の性向として持っている偏見。
嫌なことは過小評価する。楽しいことは過大評価する。
美しいことは過大評価する。見たいものしか見ない。そのような性向を指します。

〇洞窟のイドラ
個人の経験に左右され、モノの見方がゆがむケース。
社会的経験が少なくて自分を中心とした価値判断しかできない「井の中の蛙」
狭い洞窟から外界を覗き見しているように物事を見ている。

〇市場のイドラ
伝聞によるイドラとも言います。
週刊誌の記事に踊らされるのも、これに似ている。
うわさ話に乗ってしまい、事件の真相を誤って理解してしまうケース。

〇劇場のイドラ
権威のイドラとも言います。
立派な寺院で権威ある宗教家が説教したことや、
有名なタレントが話したことを何の疑いもなく信じてしまうようなケース。


400年も前にフランシスコ・ベーコンが注意しろよと教えてくれた説。
このベーコンは国会議員を務めた政治家で、優れた哲学者でもあった。
またシェイクスピアの本名ではないかとの説もある。








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