良い学校、良い大学に入らないと、お前の人生、先がないぞ!とよくいわれる。
しかし私の田舎は周りに学校が少なく、良い学校に入ろうとすると下宿をするしかない。
自分の成績、親の負担を考えるならば、言葉は悪いが適当な高校を選択するしかない。

それでも、憧れの都会・伊勢市に出てこれた15歳の私は希望に胸を膨らませていた。
そこで出会った同級生に、なんで商業高校に来たのかを聞かれたので、
僕は、「商売の道に進んで、独立して会社を興したい。社長になりたい」と答えました。

すると、言われました。
「おまえ、何言ってんの。こんな学校に来ちゃったんだもの、自分のやりたい道に行けるわけないだろう。努力したってムダだよ。」

まじか。と思いました。
おまけに、先生にも言われました。
「うちの高校からだと厳しいねぇ。昔ならともかく今は学歴がいるからねぇ。大学に行かないとね」


まじか。
僕の中で、炎が消えた気がしました。

こうなってしまった原因は、
「成績が悪い」=「努力してもムダだ」
ということを教えている人達にあります。

たとえば、職業高校。
日本で商売の基礎をしっかり教えている貴重な学校です。
しかし、中学校の先生の中には、
「お前は普通高校は無理だから、商業高校(工業高校)に行け。」という指導をする人が少なくない。

おまけに「普通高校に行かないと、進学はできない。」と諭してくれます。
おまけに「大学に進学しないと、まともな仕事には就けない。」とまで教えてくれます。
これで、人生に希望を持てるかったら、そりゃ難しいでしょう。

捨て鉢になった子達は、職業高校でやさぐれます。
そして、商売でがんばりたくて入ってきた子達をつぶしてました。

僕も言われました。
「お前の成績で、普通高校に行っても、どうせついて行けないで落ちこぼれるだけだ。だから、商業高校出てすぐ稼げ。」
そして高校に入ったら担任に、
「普通高校とカリキュラムが違うから、大学受験しても通らない。勉強するだけ無駄!」

ある意味、冷静なアドバイスなんでしょうね


「こんな会社にはいっちゃったから、努力してもムダさ」
「こんな学校に来ちゃったから、努力してもムダさ」
「こんな成績だから、自分なんて勉強してもムダさ」
そんな悲しい考えを、なぜ植え付けるのか。

ただでさえ人手不足の日本で、なぜ日本人の能力や可能性を奪い取るのか?
そんな教育をしていたら、国が滅んでしまいます。

でもね。そういうことを言う人に、いくら反論したって通じません。
反論する時間が無駄です。
そして、そういうことを言う人の言うとおりに、人生をあきらめていくなんて、
嫌な人間に自分の人生を操られてると一緒じゃないですか。
そんなのいやです。悔しすぎます。
だから、自分で勝手にがんばるしかないです。


お願いだから、
「こんな会社にはいっちゃったから、努力してもムダさ」
「こんな学校に来ちゃったから、努力してもムダさ」
「こんな成績なんだから、勉強してもムダさ」
という、外部の評論なんかに、決して負けないでください。

自分の夢を実現するために、もっとも効果があるのは、
自分の夢を、出会う人出会う人に、かたっぱしからしゃべることです。
もちろん、99%位の確立で、夢は否定されます。評論されます。
でも、そんな言葉は無視です。

たった1人でも、やったことがある人とつながる線が見つかったら、
それをたぐっていけばいいのです。

お願いだから、負けないで。
お願いだから、自分の人生をあきらめないで。
お願いだから、捨て鉢にならないで。
お願いだから、「どーせ無理だ」の人間に負けないで。

なんか無理だ、無理だとみんなは言いはるけど、
でも「もし簡単だったら、どうかな?」は、壁にぶつかったときに、涙をぬぐっていう言葉です。
この言葉がある限り、負けないです。







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鳥が鳴き辺りに知らす雨の音
【まどか】