ベンチャービジネス経営センスのひとつに、矛盾しているもの同士を合理的につなげる能力がある。

わたし達は、無意識のうちに選択する癖(クセ)がついていることが多い。
つまり通常の「AまたはB(のいずれか)」の考えだ。

「AまたはB」ではこの二つを対立しているものとして見る。
限られた予算、限られた時間、限られた人員から「AもBも」という思考になかなかたどり着けない。

「AもBも」の思考はお互いを必要とする二つの要素としてとらえる。
簡単なたとえは「息を吸う」「息を吐く」行為だ。

息を吸えば吐く。
息を吸えば吸うほど息を吐ける。

「息を吸う」と「息を吐く」は全く矛盾している。
然しながらお互いになくてはならない存在。しかも片一方が大きくなればもう片方も大きくなる。

このように矛盾している存在ではあるが、お互いを認める力量が必要だ。
合理主義では取捨選択(Selection)が重要だが、これからの経営は全体論(Holism)がもっと必要な時代になると考える。

「自由と責任」「自己と他者」「近代化と環境」
世の中には矛盾しているものが満ち溢れている。
ビジネスチャンスに満ち溢れている。


0309

雨雲に
隠れる椿雨を避け
【まどか】









本日の逸品 大珠バロックあこや真珠ピアス・イヤリング