回向(えこう)とは「転回する」「変化する」「進む」などの意。
「回」は回転(えてん)「向」は趣向(しゅこう)の意で、大乗仏教の特徴をなす考え方。

能舞台で度々用いられる「回向」は、通りすがりの縁に過ぎないのだが弔いを求められて回向をする場面がある。
旅僧自らの志があって回向するのではなく、かといって渋々回向するのでもない。
これも何かの縁だと思って回向する。

善行の報いは本来自分に還るはずだが大乗仏教においては一切皆空であるから、報いを他に転回することが可能となる。


縁とは不思議なものだ。慮って(おもんばかって)のご縁を大切にしたい。




0208

青空に描く雲に冬乗せて
【まどか】