海外へのフライトも8時間を超えるとエコノミーシートが苦痛になってきた。
体が贅沢になれたのか、一度あの広々としたシートに座ると癖になる。
しかし平安時代末期の後白河上皇が撰した「梁塵秘抄」すら、

 熊野へ参らむと思へども
 徒歩より参れば道遠し すぐれて山きびし
 馬にて参れば苦行ならず
 空より参らむ 羽賜(た)べ 若王子

なんと、神様に空を飛ぶ羽根をくれと申してます。
「若王子(にゃくおうじ)」とは、十二所権現という十二の神のうちの一つで、別名「若宮」とも言います。

現代語訳に直すと
 熊野へ参ろうと思うけれど、
 徒歩で参詣すれば遙かな道のり。ものすごく山が険しい。
 馬で参上すれば苦行ではないから、ダメだよね。
 いっそ空から参詣しよう。羽を下さい、若王子。

次回のフライト、ビジネスシートでもイイですよね、後白河上皇さま。



0518
春踊る
暖かい日射しに
夏を見る