自分で起業家を選んだならば、嫌われる勇気が必要だ。

ひとは「好きな道を選べ」と諭してくれるが助けはしない。
そんな中、起業家の道を選んでしまったならば、
歯を食いしばって、みんなが遊んでる時も頑張って、さらに努力して結果を残さなければならない。

何か大きなことを成し遂げようとすれば、最低10年はかかる。
他にもやりたいことがあっただろうが、あなたはひとつの道に打ち込んで多少なりの結果を出した。

精神をすり減らし、肉体の限界まで努力して、
少しの高さかもしれないが、下界を見下ろせる山肌に立つ。


その時に気づく。
自分が嫌われていることに。
好きなことを選んだ代償として、究極のしっぺ返しがくる。

もちろん、味方も数多くいる。場合によっては熱狂的な信者もいるだろう。
しかし、かつてあれほど親しくしてくれていた友人は何故か自分を嫌っている。
かつての同僚は他人行儀である。「無関心」という野獣が牙をむく。

何故オレは嫌われるんだ?何も悪いことはしていない、迷惑はかけていないはずだ……
成功すれば成功するほど、いい奴だと思っていた者から無関心のほっかむりをして去っていく。

成功した起業家たちがひとクセもふたクセでもあるのは、そのためだ。

 何故か?

現代社会で最も羨望の的になる「好きなことを仕事として」やっているから。
その好きな仕事で結果を出してしまった時、身近な者の成功は、羨望から嫉妬に変わる。
そして憎悪に変わるのに時間はいらない。

簡単な話、あなたの成功は友人に対して「自分は無力だ」と自覚させてしまう。
そんな無言の圧力をかけている。
それ故、嫌われてしまうことになるのだ。

しょうがない、それが起業家の宿命だ。



1011
雲覗き
過ぎた後に
晴れた朝
【まどか】