続・続・電子商店20周年

20年のお祝いの興奮が冷めぬ中、17年前からインターネットで頑張っていた知人が家業を閉める。
自身が三代目の老舗の実店舗があり、それも含めて廃業を決断した。

社員の幸せを考え、お得意先に喜ばれ、地域のために貢献し頑張っていた姿はみんなの憧れだった。
真面目にコツコツ仕事する姿勢は彼の販売する商品にも美味として現れていた。

傍目から順調に見える組織の崩壊のほとんどが財務にある。

どんなに赤字でもキャッシュが回っていれば会社は倒産しない。
逆に言えば黒字であっても、キャッシュ・イン・フローとキャッシュ・アウト・フローを理解しないと倒産の可能性がある。

キャッシュフローとは、文字通りお金の流れのことです。
上場企業は財務諸表の一つとしてキャッシュ・フロー計算書を作成することが法律上義務付けられています。
然しながら中小企業や個人商店主は、税務申告ぐらいしか帳簿をつけない。

難しい帳簿はつけなくても構わないがお金の流れは繰り返し把握をしておきたい。
一日の商売が終わって売れた売れた、ではなく。手元にいくら現金が残るかをクセにしないと悲劇は突然やってくる。
モノが売れ、売掛金が大きく膨らむと、それは宝物のように思うが自分の手元に入らなければ「絵に書いた餅」のようなもの。

肌感覚で商売をしていると数字は逃げていくぞ。
キャッシュフロー会計は「今」を基準にしている会計だと考える。
今の積み重ねが将来へと繋がっていく。




0615
雨風に
揺れる紫陽花
空見上げ
【まどか】