オバマ大統領が被爆地:広島を訪問すると昨日発表されました。
決定されるまで色んなことがあったと考えますが、世界規模で考えれば非常に意義あることだと考えます。

70年前の、1945年8月6日広島に原爆が投下された。
一瞬で焦土と化した大地は75年は草木は生えないだろうと言われた。
ところが、たったひと月で爆心地から820mの場所に真っ赤な花が咲いた。
それがカンナ。

かんなの花は「恕」だという。
恕と書いて「じょ」と読む。

  子貢問いて曰く、一言(いちげん)にして以て終身これを行うべき者ありや。
  子曰く、其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すことな勿かれ(なかれ)。

子貢が質問して言った。『一言で、一生実行する価値のある良い言葉はないでしょうか?』。
孔子先生はお答えになられた。『それは「恕」だろうなぁ。
自分がして欲しくないことは、他人にもしてはならないということだ。』

恕とはその文字が示すように、人の心を自分の心の如く(ごとく)愛すること。
究極の思いやりの心です。

論語の中で、思いやりに関するコトバは「仁」を用いることが多い。
恕は仁とは違った優しさに満ち溢れた言葉のように思う。

原爆の投下を、どこの地であろうと二度として欲しくない。
オバマ大統領の広島訪問を心から嬉しく思います。



橘 凛保(かんなプロジェクト)
カンナ(Canna)






0511
もくもくと
溜め込む空に
飛ぶ鳥睨む
【まどか】