文豪:夏目漱石のことば

  職業というものは要するに、
  人のためにするものだ

  ということに、
  どうしても根本義を
  置かなければなりません。

  人のためにする結果が
  己のためになるのだから、
  元はどうしても他人本位である。

  すでに他人本位であるからには
  種類の選択分量の多少すべて、
  他を目安にして働かなければならない。


じり‐りた【自利利他】
仏語。自らの悟りのために修行し努力することと、他の人の救済のために尽くすこと。
この二つを共に完全に行うことを大乗の理想とする。
自益益他。自行化他。自他。


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淡い日に
透かす紅葉が
朝に溶け
【まどか】