三社託宣(さんしゃたくせん)という言葉がある。
私が小さい頃、少し大きなおうちに行くと、床の間に飾ってあった掛け軸の呼び名だ。

真ん中がお伊勢様
向かって右が八幡様
左が春日様の
「三社」の神様を描いた掛け軸で、「託宣」とはお告げのことです。
それぞれの神様は、ひととして守らなければならない大切なことをお示しになってます。

すなわち、お伊勢さまは天照大神の「正直」
八幡様は石清水八幡宮の八幡大菩薩の「清浄」
春日様は春日大明神の「慈悲」
の大切さを仰せられてます。

調べると、幼少の頃に見たものとは違うものがたくさんあるようですが、その中身は一緒。
「正直」「清浄」「慈悲」の三徳目は、
日本人にとって人生の理想であり、目指すべき行為であり、根幹となる価値観であったわけである。
わかり易くいえば、「清く」「正しく」「美く」であろう。

正直で、潔くて、情け深い。そんなひとを目指したい。







【三社託宣】  Google画像
神儒仏三教を融合するとともに,皇室,貴族,武士の信仰を1つにまとめている。


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晴れた空
ふわふわ揺れる
秋の風
【まどか】