はきものをそろえると心がそろう。
心がそろうとはきものもそろう。
ぬぐときにそろえておくとはくときに心がみだれない。
だれかがみだしておいたらだまってそろえておいてあげよう。
そうすればきっと世界中の人の心もそろうでしょう。

藤本幸邦

「はきものをそろえる」という言葉には、
「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)
「自分の足元を見よ」
「自分の行いを見よ」
と言う意味と、もう一つ深い意味があるのです。

人間はすべて二つでバランスをとっているのです。
右足と左足の二つがあるから歩くことができるのです。
目も二つ、耳も鼻の穴も二つ、手も二つでしょう。
脳も大脳・小脳二つ。

この世の中は全部二つ、二つを揃えることが大切なのです。
「ロはひとつでしょう」と言う人がいましたが、入る口と出る口があるのです。

善があれば悪がある。
肉体があるから精神があるのです・・・


【藤本幸邦】
長野県円福寺の住職。
終戦直後から戦災孤児救済運動を推進し、
子供たちから「おっしやん」と親しみを持って呼ばれてきた。
平成21年12月4日、99歳で死去。

おっしやんからもうひとつ、心に深く染み込んだ言葉頂いた。


「人生の目的なんてないんだよ。
 一日一日を一生懸命働いていたら、それでいい。
 勝手に目標を決めて、勝手にそれで苦しんでいる。」


わたしは、何だか色んなことを難しく考えすぎていた。
四の五の言わず、目の前の仕事に没頭する。

一日一日を一生懸命、働かせていただきます。
ありがとうございます。

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ふと過ぎる
すり抜ける風
春見えた
【まどか】