雷さんのことをイナズマ=稲妻と書き表す。

何で「稲」の「妻」なのかを、渡邉格さんは「腐る経済」の中で説明した。

「雷がドンと鳴ると、空気中の窒素が水に何トンと溶けるんだよ。
 空気中の窒素が雨に溶け込んで、それが土を肥やして米を実らせる。
 だから、「稲」の「妻」なんだ。
 昔の人は、科学なんて知らなかったけど、五感と経験で、自然のことをよく知ってたんだ。」

窒素は、作物にとって大事な養分で、リン酸、カリウムと並んで「肥料の3大要素」のひとつとされる。
どうして窒素が作物にとって大事なのかというと、タンパク質を作るもとになるから。

植物は、タンパク質で葉や根や茎をつくって、自分のカラダを成長させる。
窒素は空気の約8割を占めているけれど、
ほとんどの植物は、空気中の窒素を直接取り込むことができず、
空気中から土に吸収された窒素分を、根っこから吸収するしかない。
そして、空気中の窒素が土に吸収されるルートは大きく二つしかなく、
そのひとつが、雷の放電作用なのだ。

「稲妻」という呼び名は、はるか昔の古代から使われていた。
古代人は、雷の正体が電気だとか、窒素という元素が植物の大切な養分になっているとか、
そういうことをしっていたわけではないだろう。
でも、雷が鳴ると稲がよく実ることを、ちゃんと知っていた。

昔の人は、確かな「目」を持っていたのだ。
 

小さなパン屋さんが書いた本
 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 渡邉格 著

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木々冷えて
赤く燃える
紅葉待つ
【まどか】













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