こっくり
   こっくり
   いねむりしていらっしゃる
   おばあちゃん

   わたしの話でも
   聞いてやろうと思ってここまで来てくださったのに
   おばあちゃんのほしいものを
   わたしがようさしあげられないものだから
   こっくり
   こっくり
   いねむりをしていらっしゃる

   すみません
   それだのに おばあちゃん
   わたしは さっきまで
   聞いてくれたらいいのにと
   おばあちゃんをうらみました

   すみません
   気がついてみたら おばあちゃん
   私も せっかく この世に出していただきながら
   聞くために
   耳をいただきながら
   聞こうともせずに
   求めようともせずに
   目をあけたまま
   いねむりをしてきたのです

   おばあちゃんのいねむりは
   さっきからですが
   わたしは
   六十年も
   目をあけたまま
   いねむりを続けてきたのです
   そのことを おばあちゃん
   あなたは私に
   気づかせてくださいました

   おばあちゃん
   ありがとう
   如来さま
   すみません。

東井義雄


人に話をすること、聴いていただくことの難しさ。
また、人の話を聴くということは、 
何ごとにもとらわれずに、話者の話を心の眼でとらえ、
心に刻み込むようにして聴くことが大切なんだ。

き・く【聞く/聴く】[動カ五(四)]
 1 音・声を耳に受ける。耳に感じ取る。「物音を―・く」「見るもの―・くものすべてが珍しい」「鳥の声も―・かれない」
 2 (聴く)注意して耳にとめる。耳を傾ける。「名曲を―・く」「有権者の声を―・く」
 3 話を情報として受け入れる。「―・くところによると」「君の評判をあちこちで―・いた」
 4 人の意見・要求などを了承し、受け入れる。「親の言いつけをよく―・く」「今度ばかりは彼の頼みを―・いてやってほしい」
 5 (「訊く」とも書く)尋ねる。問う。「道を―・く」「自分の胸に―・け」「彼の都合を―・いてみる」
 6 感覚を働かせて識別する。
(聞く)においのよしあしや種類を鼻で感じ取る。においをかぐ。「香(こう)を―・く」
(「利く」とも書く)酒の味のよしあしや種類を舌で感じ取る。味わい試す。「酒を―・く」
 7 当てて試してみる。「板の厚さに―・いて釘を打つ」
 8 釣りで、当たりの有無を確かめるために、仕掛けを引いたり軽く竿を上げたりしてようすをみる。


IMG_8411
延びた枝
キラキラ光る
雨の後
【まどか】











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花珠パールネックレスー岩城真珠
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