人がどうのような行動を取るかは、
それぞれの人が持っている「コンフォートゾーン」に依存していると広く理解されている。

しかし、そもそもコンフォートゾーンとは一体何なのだろうか。
コンフォートゾーンのことを「ぬるま湯」と説明している人がいる。

普通に考えれば、コンフォートゾーンとは、自分の支配力が及ぶと感じている範囲。
あるいは少なくとも十分な影響力を及ぼすことのできる範囲ということになるだろう。

ビジネスの場で考えれば、コンフォートゾーンの中に入れば、自らのオペレーションに関する限り、
あるいは自らコントロールできる範囲内に関する限りにおいては、稲妻のような速さで動くことができる。

然しながら、その領域から一歩飛び出してしまうと様子は少し変わってくる。

その前にビジネスの場においてのコンフォートゾーンを定義しておくと、
「人が、原因と結果について十分な知識を有している領域、
また、ある行動に対してどのような結果が予測されるのか十分な知識を有している領域」と言えるだろう。

何十年も自分が続けてきた、しっかりと根ざした行動パターンを変えようとする場合、その意識を変えることは難しいと言われてきた。
しかし、これは新しい原因と結果提示して、それまでの経験から導き出された行動と結果の関係性を検証してもらえば、納得してもらえることの方が多い。

しかし、ビジネスの場で経験のない状態の場合は難しい。
何故なら、経験のないベテランのビジネスマンの多くは、最初の検証が憶測から始まるからだ。
その推定には欠落が存在していることがほとんどである。

コンフォートゾーンから人を導き出すのには、検証が正しいかどうかのテストが必要だ。
テストの有効性は、結果を売り上げ増などの数値によって客観的に確認ができる。
憶測などの仮説が正しいかどうかの判断材料となる。

昨今の組織は変化を受け入れなければ生き延びることが難しい時代だと言われてきた。
東京の江戸時代から続く老舗うなぎ店の5代目店主金本氏は、「若い頃は、伝統をただ守ることに必死だった。」と言う。
しかし、時代は猛スピードで変わっていく。昔と同じままでは、ついていけるはずがない。
時代の波にもまれる中でいきついたのが、この流儀。
追求心を忘れないという職人魂、江戸前の心意気は、時代が変わっても不動のものだ。
しかし、養殖うなぎを取り入れたり、うなぎにワインを合わせたりするのは、柔軟に対応していけばいい。
何を守り、何を変えるか。その選択の積み重ねが伝統をより豊かなものにしていくのだ。
「伝統は変化を積み重ねた先に生まれる」と言い切った。

老舗の中にコンフォート・ゾーンはない。
その先にこそ老舗の道がある。

IMG_8892















今日の空(朝ブログ)
花珠パールネックレスー岩城真珠
花珠真珠;本日の逸品公開中


真珠のご用命はお気軽に 0120−760−100 フリーダイヤル
お問い合わせフォーム