孔子の詞(ことば)の中に、言葉の配置が全く逆の詞がある。

  天命を信じて人事を尽くす。

  人事を尽くして天命を待つ。


阪神大震災で罹災した際、どん底の状態でも「一生懸命頑張れば、きっと天は動いてくれる」ことを信じて、努力する以外に乗り越える道はないとしてきた。
その様な訳で、前の「天命を信じて人事を尽くす」詞に傾倒していた。

「人事を尽くして天命を待つ」との言葉は、入試試験の結果待ちのように、できる限りのことをしたが、あとは運任せいうニュアンスが感じられた。
運任せか、ちょっと軽いなぁと思っていたんです。
しかし、最近は運(自分の運)に頼るばかりではなく、自分にもできる事がある。
自分でできる事は自分でやるべきだ。そういう人にこそ天は味方をしてくれるのだ。
と読めるようになった。
何れを採るべきか悩んだときもあったが、今は両方の言葉がなければ完結しないのでは、と思うようになれた。

他にも、井上靖の「孔子」で紹介している詞が心に染み入る。

  天が投げつけてくる禍福を心安らかに受け取る。

  人の世の生死、貧富、成功、不成功、はすべて天に任せる。自分は努力するだけ。

  天命に安んじる。

  人生は成敗を度外視しての奮闘。



それぞれが、素晴らしい言葉で、多くの人に勇気を与えてきた。
人が正しく生きていくのに、指針となる言葉だと思う。
言葉の解釈の仕方は人それぞれ自由である。
どのように取ろうと、それはそれで全て正しい。それが正確。

漢字は奥深く、素晴らしい。

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