「一丈のほりをこへぬもの十丈二十丈のほりをこうべきか」って言葉がある。
これは物の道理だけを教えているんじゃないんだ。
もっと深いことを教えている言葉だよ。

勇気をだして一丈の堀を越えてみろ。
そしたら十丈二十丈の堀を超えられる力が自然とつくよ。って意味も含んでいるんだ。
一丈の幅の堀を越えたから、次は二丈が越えられて、その次は三丈、四丈と順々に力がついていくんじゃないんだ。

一丈の堀を越えたら、次はいっきに十丈二十丈がやすやすと越えられるようになる。
不思議なことだが、これは人生の真実だよ。

宮本輝 : 水のかたち


【引用・解説】
一丈(いちじょう)のほり(堀)を・こへぬもの十丈・二十丈のほりを・こうべきか   
 種種御振舞御書<しゅじゅおふるまいごしょ>

通解=一丈の堀(ほり)を越(こ)えられない者がどうして十丈・二十丈の堀を越えられようか。



元の文章も意義深い が、それを深堀した宮本輝氏に敬意を表す。

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