二つの概念が対立や矛盾の関係にあることを「二項対立」といいます。
生と死、明と暗、精神と肉体、主観と客観。
脱原発と推進も二項対立です。

二項対立は、物事を単純化して捉えるには便利なやり方です。
また、天動説と地動説のようにスケールの大きな対立は、どちらが正しいかという問題を超越して、
それぞれの陣営からものすごく大きな知的エネルギーが投入されて、歴史に残る成果が生まれる。

しかし現代の二項対立は、理系と文系、草食系と肉食系、勝ち組と負け組、与党と野党など、単なる言葉遊びのような安直な分類に思える。
天動説・地動説のような新しい価値観や知識は何一つ生まれれこない。

物事を単純に二分して論じるやり方は、一見分かりやすそうですが、そこには小さな誤魔化しや嘘が必ず潜んでいます。
例えば、勝ち組と負け組を決める基準は一体何なのだろうか?
一流企業といわれる一流とは誰がどんな基準で決めているのか?

大企業に入っても自分の仕事にやりがいを見いだせずに悩んでいる人がいる一方で、
中小企業の中で誇りをもって生き生きと仕事をしている仲間がいる。
年収が少なくても楽しく暮らしている私たちがいるが、何億も所得があっても不満を抱いている人がいる。
結局、自分の幸福は他人との比較ではなく、自分自身の判断で決まるものなのだ。

誰かが決めた「勝ち負け」に一喜一憂するのは馬鹿らしい。


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