提出された数字が、時として人の心につけ込む例を多く見てきた。
数字が上向くと、人は自分たちの行動が改善をもたらした。
その時にしていた「何か」が改善をもたらしたと考える。

だから、マーケッティング部門は新たなPR活動やキャンペーンが功を奏したと考え、
システム部門は追加された新しい機能のおかげだと考える。
本当のところはどうか?を置き去りにしてプロジェクトを前に進める。

逆に数字が下がると全く違うリアクションが起きる。
自分たち以外の誰かのせいで数字が下がったと考える。

自分たちは改善に改善を重ね、それが違う部門によって足を引っ張られたと考える。
これによって、自分たちにしかわからない、言い回しや専門用語が生まれたり、
他の部署で仕事している、間抜け共から身を守る術が発達する。

このような事例は、顧客は掴んでいたが、顧客を深く理解していなかったプロジェクトから生じることが多い。
報告書は、シンプルでわかり易いが基本で、数字の因果関係を明確にし、幅広い人がレポートを参照できるようにすることが肝心である。
チームの中で一部の人達だけに分かるレポートが出回ってきたら、「虚栄心」に要注意だ。





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