de430bbb.JPG人は母の胎内にて38〜40週間いる。
数億個の精子が一個の卵子を目指し、そのうちの一組のカップルが一個の受精卵を作り出す。
最初は一個だった受精卵は、同じものが2つになり、4つになり、母親の胎内にいる38週間に数十兆個にもなる。
この間の胎内では、魚に似た形になり、爬虫類に似た形を取り、やがて哺乳類になって、徐々に人間の形につながり「オギャア」とこの世に誕生してくる。

地球に生命誕生の瞬間から今日に到るまでの約38億年の進化のドラマを、たった38週間で経験する人間とは何と素晴らしい生き物なのだろう。

いま誕生した赤ちゃんはゼロ歳でも1歳でもなく、三十八億年の歴史の結晶である。
命が尊いとは、そういう意味なのだ。