dc76c0a9.JPG「耳中、常に耳に逆らうの言を聞き、
心中、常に心に払るの事あらば、わずかにこれ徳に進み、行を修むるの砥石なり。
もし、言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、すなわち此の生を把って鴆毒の中に埋存せん」

(耳には耳の痛いことばかり、胸には無念なことばかり、それが我が玉を磨く石になる。
おだてられたり、良い事ばかりでは我とわが身に毒を盛るようなものだ)


菜根譚